日本こわい

今日は知らん番号から電話がかかってきた。
出てみると女の人やった。


女『あれ？私香川に住んでるよね？
どこ？』


て言われた。


僕『いや、愛知県です』


今思うと答えた僕はバカやと思う。


女『あ～元気な女の子が好きなんだね。
ごめんなさい、切るね？
私と話したくないんでしょ？
いい子見つけて。
バイバイ』


僕『はっ？』


女『いい？
切るよ？だって話したくないんでしょ？
あ～分かった分かった。
いい？切るよ？』


僕『はい』


女『いやだ』


ほんとに訳が分からんかった。


女『彼女はいる？よしっじゃあいるってことにしよう。
その方が都合いいもんね。
私も彼氏がいる。
いい？分かった？』


僕『はい』


女『あ～やっぱり話したくないんだね。
分かった！切るよ。
いい？切るからね』


僕『いや、はい』


女『いやだ。』


僕『いや、いいですよ』


女『いやなもんはいやなの。
分かるでしょ？』


分かるわけねぇ。


女『じゃあいい子見つけて。
私も見つかるように祈っとくから。』


僕『ありがとうございます。
彼氏と頑張って下さい』


女『いないよ？
結婚直前までいって別れたの。
だから男は信じないの。
だから好きって言わないで』


言ってねぇ～。


僕『趣味は何ですか？』


テンパって意味の分からん事を聞いてまった。


女『私は社会人だけど仕事は秘密だよ。
だって普通だもん』


聞いてねぇよ。


女『だって普通だから。
ほんと内緒なんだよ。
会社では面白いって言われるけど、何が面白いのか分からないよ』


こわいよ。


僕『ひょっとして会話かみ合ってないですよね？』


女『名前は？教えてくれないと教えない。』


僕『三尾です』


女『かわった名前だね。
『今会いに行きます』の竹内結子が……………』


何言っとるか分からん。


女『趣味かぁ～音楽と映画と雑貨屋。
カエルの置物集めるのが好きなの。
幸福を呼ぶよ、あとフクロウも。
財布にカエルついてる』


う～ん…


女『友達の枠は取っちゃだめだよ？
その上で私のこと好き？嫌いでしょ？
あ～やっぱりそうなんだ。
じゃあ切るね』


沈黙してみた。


女『身長いくつ？』


僕『166です。
いくつですか？』


女『27歳』


僕『いや、身長…』


女『だっていくつって聞いたでしょ？その聞き方は年じゃない？』


僕『身長何センチですか？』


女『マイナス８センチ』


うぜぇ～。


女『河村隆一とKiroroと……が好き』


僕『優しいのが好きなんですね』


女『背小さい！
タバコでも吸ってるでしょ。
もう誰か紹介してよ。
あっ背は大きい人』


僕『あ～じゃあバンドメンバーが背大きいですよ』


女『いやだ。
大きくてもさぁ～届かなくてキレイな顔が見えなかったら意味ないじゃん』


僕『あ～そうですね』


いい加減イライラしてきた。
『ブチッ』


切ってやった。


『チャララ～』


携帯鳴り出した。
同じ人や。
無視した。
鳴り続ける。
３回目に出てみた。


女『最低じゃない！？
電話代は私がもってるんだよ？
君は何も払ってない。
分かる？』


僕『ふざけんな！』


『ブチッ』


そしてさっきまたかかってきた。


怖すぎる。


一体なんなんやろ。


今日は携帯サイレントにして寝よう。
おやすみ☆














BGM:THE BLANKEY JET CITY『胸がこわれそう(LIVE)』